【レビュー】Distinction2000のレベルとおすすめの使い方

この記事はこんな方におすすめ

  • Distinction2000を使ってみたいけど自分のレベルに合っているかわからない
  • Distinction2000を使ってスピーキング力を伸ばした人がどんな使い方をしているか気になる
  • Distinction2000がどんな人に適しているか知りたい

「Distinction2000」は英語系YouTuberのATSUさんが出版した単語帳です。

書店で見かけることも多く、見た目も美しいので手にとりたくなりますよね。Distinction2000が自分に合った単語帳なのか気になる人も多いはず。

私は30歳のとき英語力ゼロから英語学習を始め、現在は英検準1級を取得。
Distinction2000を50周以上回した結果、私のスピーキング力は大幅に向上しました。(記事内に英会話動画あり)

本記事では、Distinction2000をおすすめできる英語レベルと、徹底的に使い倒した感想、おすすめの使い方をお話します。

この記事を読めば、Distionction2000が自分に合っているかどうか、英語が話せるようになるためにどう使うべきかがわかります。

この記事を書いた人

こたつ

2021年英検準1級取得。

30歳のとき英語力ゼロから独学で英語学習をスタート。独り言・オンライン英会話・英語日記を取り入れ英語が話せるように。(プロフィール参照

2023年、35歳で会社を退職し、海外留学に挑戦中。

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目次

Distinction2000ってどんな単語帳?

Distinction2000」は英語系YouTuberのATSUさんが10人のネイティブと共同制作した中級レベルの基礎英単語帳です。

一般的に英単語帳は、受験や資格目的であることが多いですが、「Distinction2000」はアカデミックな側面だけでなく、日常的な英会話にも焦点があてられています。

政治・経済・環境・AIなどいろんなテーマが取り上げられ、全40トピック(1チャプター1トピック)で構成されています。英語力+背景知識も身につけられるような設計になっているんです。

各トピックは1.アカデミックセクション2.プラクティカルセクション3.スナップショットセクションの3つから構成されています。


1.アカデミックセクション

引用元:https://atsueigo.com/distinction2000explained/

アカデミックセクションは、比較的難しい長めの例文とそれらをイメージするイラストが描かれています。

英語脳を作るために、イラストだけを見て例文をアウトプットできるようにすることが目的とのこと。

こたつ

私自身はイラストを使ってアウトプットする学習はほとんどしませんでした(理由は後述)


2.プラクティカルセクション

引用元:https://atsueigo.com/distinction2000explained/

プラクティカルセクションは、日常英会話やビジネスで掲載単語がどのように使われているか自然な例文で表現されています。

単語帳に載っている例文をみて、「こんな例文どこで使うんだろう?」と思ったことはありませんか?

自然なだけでなく、最近の話題も多く取り上げられており、丸暗記したくなる例文もたくさんあります。

こたつ

個人的にDistinction2000のいちばん推したいポイントはこのプラクティカルセクション!
例文の質がとにかく高い!


3.スナップショットセクション

引用元:https://atsueigo.com/distinction2000explained/

スナップショットセクションは、引用イラストのような日常会話や、ブログ記事、インタビューなどの場面を切り取り、いろんな場面で掲載単語の使われ方を学ぶことができます。

リスニングの教材にもなりますし、実用的な英語力アップに役立ちます。

こたつ

このセクションはイラストがかわいいので勉強していて飽きませんでした。プラクティカルセクションにはない単語の使われ方を発見できますよ。


全40チャプター、3つのセクションから構成されるDistinction200は総合的な英語力を底上げしてくれる「新しい単語帳」です。

とくに個人的に気に入っているのが2つ目のプラクティカルセクションで、覚えた単語が日常生活やビジネスの場で実際にどのように使われるかが、ネイティブが使う自然な例文で表現されています。

つまり、英会話を伸ばしたい方にもおすすめできる単語帳です。

Distinction2000 と Distinction Ⅰ~Ⅴ,Sとの違い

ATSUさんが出版している単語帳には市販で購入できるDistinction2000と、公式サイトからのみ購入できるⅠ~ⅤStructuresがあります。

違いを下記にまとめました。

Distinction2000

高校レベルの英単語が2000語収録されており、本質的な英語力の基盤となる中級者向けの単語帳。

例文がかなり実用的なので英会話力も伸ばすことができる。
※DUO3.0、Core1900、ターゲット1900などの掲載単語と似ています。


DistinctionⅠ~ⅤStructures

学校教育では習わないがネイティブスピーカーが日常でよく使う単語やイディオム(Structuresは構文)が収録されています。

ネイティブに近い表現力を身につけ、ネイティブ英語の聞き取りを伸ばしてくれます。

本記事はDistinction2000についての記事になります。

Distinction2000のレベル

語彙レベルについて、Distinction2000には以下のように記載されています。

Distinction2000「到達レベル」の目安
  • TOEIC 920
  • 英検準1級
  • TOEFL 100
  • IELTS 7.0
  • 大学入試 難関大2次

上記の目安からもわかりますが、中級レベルの単語帳の中ではレベルは高めです。

ただし、私はDistinction2000のみでTOEIC920点や英検準1級を取るのは非常に厳しいという印象を受けました。高得点を目指すならTOEICや英検に特化した単語帳と組み合わせる必要があります。

私自身、初めて中身を見たときの印象は、「結構難しいかも」でした。私の感覚では、文章や語彙レベルはDUO3.0よりもやや上です。

単語帳の難易度 Distinction>DUO3.0

Distinction2000を始めるタイミング

実際に使った私が思うDistinction2000にとりかかるタイミングは、以下の通りです。

Distinction2000を取りかかるタイミング

  • 高校英文法をマスターしている
  • 中学レベルから高校基礎レベルの単語は覚えている

上記の理由を説明します。

高校英文法をマスターしている

Distinction2000のアカデミックセクションではレベルの高い文章が載っているので、読解には高校文法はあらかじめ押さえておく必要があります。

Distinction2000のアカデミックセクション
Distinction2000のアカデミックセクション
引用元:https://atsueigo.com/distinction2000/
こたつ

Distinction2000のアカデミックな文章は、文法知識があっても最初は難しいはずです。日常英会話のみにフォーカスしたい人はスキップするのもありです。

プラクティカルセクションやスナップショットセクションの例文も高校文法の理解がある方が断然良いです!

おすすめの文法書と使い方については以下の記事を参考にしてみてください。

中学~高校基礎レベルの単語は暗記済み

中学で習うような単語(story, scheduleなど)の解説は載っていないので、学習済みであることが前提となっています。

高校の基礎レベルの単語も覚えていればDistinction2000の学習の負担が軽減します。

まだ上記の単語レベルに未到達の場合は、基礎単語をしっかり固めてからDistinction2000に取りかかりましょう!

こたつ

個人的におすすめの単語帳はデータベース3300です。理由は中学生レベルから高校基礎レベルまでの単語が収録されていて、例文も短くてわかりやすいから。
値段も税込1,100円と安価で、最初に手に取る単語帳としてとても優秀です!

以下の記事で「データベース3300」について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

Distinction2000おすすめの使い方

おすすめの使い方は基本的にDistinction2000記載のやり方に沿ってやれば問題ないです。

基本的な単語の覚え方

私の場合はイラストはあまり使わず、

  1. 英単語の意味を確認(3〜5秒)
  2. 意味をイメージしながら発音(7〜10秒)
  3. その英単語を使ってオリジナルの文をつくって発音
こたつ

例文のクオリティが相当高いので、使えそうなものはそのまま覚えたり、少し単語を入れ替え自分専用の文を作るのがおすすめです。

上記3ステップで進めていきました。

①、②は毎回必ず行い、③は余裕があるとき、もしくは実際の英会話で使いたい単語に対して行っていました。

1,2周目は知らない単語が多く、いちばんしんどいはずです。まずは見出し語だけでいいので①、②のみ行いサクサク進めるのがおすすめです。
3周目くらいには、なんとなく覚えている単語も増えてくるのでこのあたりから③のオリジナル文を作るステップ組み込むと負荷を抑えられます。
余裕が出てきたら関連語にも目を通してみてください。

1日1チャプター毎に進めながら、復習のタイミングを教えてくれるActive Recallに従って復習していくだけです。

1日1チャプター、Active Recallに沿って復習をこなしていくと2か月で6周することができます。

Distinction2000の例文の使い方

Distinction2000の最大のメリットである例文ですが、私のおすすめは最初の1,2周目は例文は無視し、見出し語のみをサクサク進めるやり方です!

というのも、最初から例文1つ1つを理解していくことに時間をかけていたら1チャプターにかなり時間がかかってしまいます。単語暗記は回転率を高くするのが重要なので、1つ1つに時間をかけすぎるのは禁物。

3,4週目あたりから例文を参考にしてオリジナル文を作ったり、例文そのものを音読したり(※意味をイメージしながら)するのが効果的です。

Distinction2000の音声の使い方

Distinction2000は全単語・全例文にナチュラルスピードスロースピードの音声が付いています。(無料ダウンロードについて

見出し語については、発音記号だけでは自信のない場合に音声を確認。

例文については、ネイティブがどういう発音・アクセントで英語を話しているかを確認しましょう。

音声を聞いたあと真似をしながら音読(意味のイメージは必須)をしたり、学習に時間を割ける場合は、どの音が聞き取れていないかチェックするためにシャドーイングを行いましょう!

ナチュラルスピードは相当速いので、まずはスロースピードのシャドーイングをおすすめします。

「Distinction2000」の無料音声ダウンロードについて

Distinction2000は無料で音声のダウンロードができます。巻末567ページに音声のダウンロード方法が記載されています。

記載のURLにパソコンからアクセスすれば、ダウンロードページにつながり、mp3形式の音声データを無料ダウンロードできます。

① 巻末記載のURLへアクセス

② ページ左にある「完全版slow音声」、「完全版natural音声」をダウンロード

「abceed」というアプリでDistinction2000を検索すれば「slow, natural」両方の音声を聞くことができるし、2023年リリースされたDistinction2000のアプリ(別売)ではnatural音声を聞くことができます。

オンライン英会話を使ってアウトプット

ここまできたらDistinction2000の単語やフレーズをどんどんアウトプットしていきましょう。

他の記事でもよくお話していますが、英会話ができるようになるためにはアウトプットは必須です。

以下の動画はDistinction2000を使いながらCamblyでオンライン英会話をしていた頃の様子です。

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