【総合英語 FACTBOOK】一億人の英文法との違いと英会話が伸びる使い方を解説

この記事はこんな人におすすめ

  • 総合英語FACTBOOKと一億人の英文法を書店で見かけたけど何が違うんだろう?
  • 試験だけでなく、英会話も伸びるFACTBOOKの使い方が知りたい!

書店で文法書を探していると、総合英語FACTBOOKや一億人の英文法を目にすることも多いと思います。

総合英語FACTBOOK」と「一億人の英文法」は著者が同じで、内容も一見ほとんど同じように見えます。

どちらを買うべきか迷ってしまいますよね。

私は迷って両方買ってしまいました …

私は30歳のとき英語力ゼロから英語学習を始め、現在は英検準1級を取得。
総合英語FACTBOOKと一億人の英文法を使うことで文法を固めることができ、私のスピーキング力は大幅に向上しました。

本記事では、2つの文法書を実際に使った私が、それぞれの違いと特徴、使い方を解説します。

この記事を読めば、FACTBOOKと一億人の英文法どちらを買うべきかがわかり、英語が話せるようになるための使い方がわかります。

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目次

総合英語FACTBOOKと一億人の英文法の違いを比較

まず前提として、2つとも著者は同じ(大西 泰斗氏/ポール・マクベイ氏)なので内容そのものは本質的に同じです。

しかしコンセプトが少し異なります。

FACTBOOKは元々【学校向けの教材】として出版されているのに対して、一億人の英文法は学生から社会人まで、どんな人でも話すための英文法を身につけることを目的とした一冊となっています。

以下の5つの視点から違いを解説していきます。

  1. 文章の書き方
  2. 内容の詳しさ
  3. 構成
  4. 例文
  5. デザイン

それでは1つ1つみていきましょう。

文章の書き方

FACTBOOKはそもそも学生向け教材として出版されているので、解説されている説明文が全て「です・ます調」です。

それに対して一億人の英文法は、著者の特徴なのでしょうか?口語的な言い回しがとても多いです。「ほらカンタンでしょう?」「コツをつかんでもらえたかな?」など。

文章は読んでいるとき頭の中で再生されるので、自分にとって読みやすい文章の方が頭に入りやすいと思います。

ザ・教科書のような淡々とした文章が好きか、軽いノリの文章が好きか好みの分かれる部分です。

内容の詳しさ

FACTBOOKのページ数は592ページ一億人の英文法は688ページあります。

ページ数からわかるように一億人の英文法の方がボリュームがあり、内容もよりネイティブ感覚について詳しく触れられています。

たとえば一億人の英文法の副詞のチャプターでは、確信の度合いを表す表現がネイティブの感覚で解説されています。

一方、FACTBOOKには載っていません。

また、一億人の英文法には基本動詞(have, takeなど)もネイティブ感覚で解説されています。

もちろんFACTBOOKもネイティブ感覚について同じように触れられていますが、ここまでのネイティブ感覚の解説はありません。

内容の詳しさなら「一億人の英文法」がやや上です。

構成

FACTBOOKは一般的な文法書のような構成です。

各チャプターが独立しているので順番通り学習を進めていくもよし、辞書のように使い、必要に応じて特定のチャプターを重点的に復習するのもよしです。

※最初はなるべく順番通り読み進めることをおすすめします。

それに対して一億人の英文法は、できるだけ最初から順番に読むことを推奨されています。

そうすることで1つのストーリーとして頭にインプットされネイティブ感覚が身に付きます。

そのため辞書的に使うのは少し使いづらい部分はあります。

たとえば助動詞のチャプターでは、【助動詞+完了形】には触れられず、後半の時表現のチャプターで触れられています。

ストーリー上そのような順番になっているのだと思いますが、辞書的に使うときには少し使いづらい印象です。

辞書的にも使いたいならFACTBOOKの方が使いやすい!

例文

FACTBOOKと一億人の英文法は例文が違います。(同じ例文もあります)

私が一番感じたいちばんの違いは、FACTBOOKの例文は学校教育を意識したわかりやすい例文、一億人の英文法はネイティブが使いそうな自然な例文だということ。

比較してみましょう。

【過去完了形例文】

I knew the ending of the movie because I had read the book.

(私は本を読んでいたから映画のエンディングを知っていました)

総合英語FACTBOOKより

FACTBOOKは単語も中学英単語が中心でわかりやすいし、英文もシンプルです。学校教育に忠実な例文がほとんど。

Ben was over the moon. He had just got promoted.

(ベンはものすごく喜んでいたよ。昇進したばっかりだったんだよ)

一億人の英文法より

一億人の英文法の例文は、「over the moon(嬉しくてたまらない)」という学校教育ではあまり習わないイディオムが使われています。

例文の単語の使い方をみても、FACTBOOKは中学レベルの英語力があればOK一億人の英文法は中級者よりの文法書だと感じます。

適応レベルはFACTBOOK<一億人の英文法

デザイン

デザインについては、FACTBOOKはカラフルでキャッチーな印象、かなり見やすいです。

一億人の英文法はそこまでカラフルではありませんがイラストなどが多く使われているので、堅苦しさはありません。

見やすさはFACTBOOK>一億人の英文法


総合英語FACTBOOK
一億人の英文法
  • 文体はです・ます調
  • 内容がコンパクトにまとまっている
  • 一般的な文法書のように章ごとが独立した構成
  • 例文がカンタンでわかりやすい
  • カラフルでキャッチー
  • 口語的な文章
  • ネイティブ感覚をより詳しく解説
  • 1章から順番に読む必要あり
  • ネイティブが使うような自然な例文
  • イラストは多め

どちらがおすすめか目的別に解説

ここまでそれぞれの違いを比較してきましたが、おすすめの文法書は自身の求めるものによって変わります。

総合英語FACTBOOKはこんな人におすすめ

総合英語FACTBOOKは以下のような人におすすめします。

総合英語FACTBOOKがおすすめな人

  • まずはサクッと文法の全体像を掴みたい
  • 口語体の文章があまり好きではない
  • 例文は自然さよりもシンプルで分かりやすい方が良い
  • ときどき辞書代わりに使いたい
  • コンパクトで見やすいデザインが好き

中学英文法の復習も兼ねて文法を学びたい人はFACTBOOKがおすすめです。

一億人英文法よりコンパクトにまとまっていて、例文がわかりやすく、中学レベルの知識が少しでもあれば十分理解できます。

一億人の英文法がおすすめな人

一億人の英文法は以下のような人におすすめします。

一億人の英文法がおすすめな人

  • ネイティブ感覚をじっくり時間をかけて身につけたい
  • 口語体の文章の方が読みやすい
  • ネイティブの自然な例文で文法を学びたい
  • 情報量は多い方が良い
  • 文法はある程度身についている(英語中級者)

高校レベルの文法もなんとなく覚えているレベルであれば、一億人の英文法がおすすめです。

FACTBOOKよりもネイティブ感覚の解説が詳しく、熟語表現も多く解説されています。例文に関しては、とてもナチュラルでネイティブの使う自然で生きた例文で文法が学べます。

一億人の英文法は、初心者には難しいのでおすすめできません。

総合英語FACTBOOKの使い方

それでは総合英語FACTBOOKの使い方について解説します。

英語が話せるようになることを念頭に置いて文法を覚える場合、どの文法書でも基本的なやり方は同じです。

私がおすすめする文法学習法は以下の3ステップです。

英会話で使える文法の覚え方3ステップ

  1. まずは1周熟読し内容を理解する
  2. 2周目理解した文法を使って自分で英文を作ってみる
  3. 作った英文を感情を込めて何度も口に出す(独り言)

最初は理解することに重点を置き、徐々にアウトプットに力を入れていきましょう。自分で文を作って口に出していかないと会話で使えるようにはなりません。

たとえば時を表す表現で be going to~ を学んだとすると、その知識を使って自分専用の例文をたくさん作りましょう。

例えば、今日 be going to ~(〜するつもりだ)を学んだとします。FACTBOOKの例文を参考に、

Look. He is going to do some magic.
見て。彼、何か手品をやるよ。

総合英語FACTBOOKより

be going to〜を使って自分が実際に使いやすいカンタンな文章を作って、口に出しましょう!

I’m going to go to work today.
(今日仕事に行きます)

I’m going to play tennis with my friends.
(私は友達とテニスする予定です)

My dad is going to drive a car today.
(父さんは今日車を運転します)

覚えた文法事項(この場合は be going to )を使って、とにかくカンタンな例文をたくさん作り、正しい発音を意識して口に出していきましょう。
≫独学で正しい発音を身につける方法

また、情景をイメージして感情を込めながら発音することで英語脳を構築でき、日本語で考えることなく瞬時に英語が話せるようになっていきます。

英語が話せるようになるための文法の勉強法は下記の記事で詳しく解説しています。
≫【初心者必見】2か月で英会話のための文法をマスターする勉強法

自分に合った文法書を選び徹底的に使い込もう!

今回は総合英語FACTBOOKと一億人の英文法の違いを比較しました。

総合英語FACTBOOK
一億人の英文法
  • 文体はです・ます調
  • 内容がコンパクトにまとまっている
  • 一般的な文法書のように章ごとが独立した構成
  • 例文がカンタンでわかりやすい
  • カラフルでキャッチー
  • 口語的な文章
  • ネイティブ感覚をより詳しく解説
  • 1章から順番に読む必要あり
  • ネイティブが使うような自然な例文
  • イラストは多め

どちらの文法書も良書であることに変わりありません。

総合英語FACTBOOKがおすすめな人

  • まずはサクッと文法の全体像を掴みたい
  • 口語体の文章があまり好きではない
  • 例文は自然さよりもシンプルで分かりやすい方が良い
  • ときどき辞書代わりに使いたい
  • コンパクトで見やすいデザインが好き

一億人の英文法がおすすめな人

  • ネイティブ感覚をじっくり時間をかけて身につけたい
  • 口語体の文章の方が読みやすい
  • ネイティブの自然な例文で文法を学びたい
  • 情報量は多い方が良い
  • 文法はある程度身についている(英語中級者)

自分に合った文法書を選んでそれを徹底的にやりこみましょう!

そうすることで文法が感覚レベルで使えるようになり、英語がますますペラペラになっていきます。

この記事が読者の皆さんの役に立てばうれしいです。

英語が話せるようになるための勉強法については「30〜40代からでも英語を話せるようになりたい人の勉強法【英語学習のロードマップ】」でとことん詳しく解説しています。参考にしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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