本記事では、英語界では有名な単語帳「DUO3.0」の効果的な使い方について解説します。
この記事はこんな方におすすめ
- DUO3.0を効果的に使って英会話力も伸ばしていきたい
- DUO3.0の単語を効率よくなるべく早く覚えたい
私は30歳から英語学習を始め、DUO3.0を100周以上回した結果、スピーキング力が飛躍的に向上。
英検準1級を取得し、現在はネイティブと日常英会話レベルはスムーズに行えるようになりました。(プロフィール参照)
かなりボロボロになるまで使い、表紙が取れてしまいました(笑)
今回の記事では、そんな私が英語を話せるようになるためのDUO3.0活用法をご紹介します。
この記事を読めば、「英会話力がアップするDUO3.0 の使い方」と「おすすめの学習スケジュール」がわかります。
- DUO3.0の特徴と適正レベルを解説
- DUO3.0が英会話学習に適している理由
- 英会話力もアップする活用法7ステップを徹底解説
- 2か月でDUO3.0をマスターできる学習プラン
- DUO3.0をやりきった後、さらに語彙力を高めたい人におすすめの単語帳も目的別に紹介
すぐに使い方を知りたい人は以下から読むことをオススメします。
≫英会話が伸びるDUO3.0使い方7ステップ
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DUO3.0ってどんな単語帳?
まず、DUO3.0の基本情報について触れておきます。
DUO3.0の特徴
DUO3.0は他の単語帳とは違うユニークな特徴があります。
- 重要単語1572語と重要熟語997語を重複なしで560本の英文に凝縮
- 復習用CDを使えば60分で560本の例文を復習できる(リスニング強化にも最適)
収録単語が重複することなく質の高い例文に散りばめられています。つまり、1本の例文でたくさんの単語・熟語を覚えられかなり効率的な単語学習ができます。
例文4
You should be fair to everyone regardless of national origin, gender, or creed.
生まれた国、性別、信条に関係なく、誰に対しても公平でなくてはならない。
DUO3.0より引用
上記の例文1本で以下の単語と熟語をまとめて覚えられます。
重要単語5語(fair/national/origin/gender/creed)
重要熟語1語(regardless of)
そして復習用CD(別売)を使えば60分で全560本の例文をリスニングすることができ、何周でも回せてしまう単語帳がこのDUO3.0です。
DUO3.0の例文は登場人物もユニークで、クスッと笑えて記憶に残りやすいのも個人的には好きなポイントです!
DUO3.0のレベルは初中級者向け
DUO3.0は初心者を抜けて中級者を目指す【初中級者】向けです。
まず、初心者には向いていません。
語彙レベルは高校レベル以上で、初心者にとっては難しいです。また、例文も高校レベルの文法知識が必要です!
仮定法や分詞構文などを使った例文も出てきますが、解説がありません(泣)
完璧ではないにしても、ある程度の高校文法知識は必要になります。
語彙レベルについて、DUO3.0には以下のように記載されています。
DUO3.0で対応できるレベル
大学入試(偏差値)58~65程度
英検準1級
TOEIC600~700点
基礎文法、基礎単語を身につけ、もう少し語彙力をつけたいときにDUO3.0はピッタリ!したがって、英検準2級、TOEIC400点程度のレベルの人が始めると適度な負荷で学習できます。
このレベルに達していない初心者の方は、データベース3300で基礎固めすることをおすすめします。
DUO3.0で英会話が伸びる3つの理由
基礎単語が身につき、これからもっと語彙を増やし英語を話せるようになりたい人にとってDUO3.0はもってこいの単語帳です。
100周以上回し、徹底的に使い込んだ私の経験から、スピーキング力も伸びる理由を解説します。
口語表現が多い
DUO3.0は日常会話でよく使う口語表現が多く収録されています。
例文201
Do you mind if I stop by your house?(君の家に寄ってもいいかい?)
No, not at all. Be my guest.(もちろんいいわよ。気兼ねなく!)
DUO3.0より引用
単語帳の例文は「こんなのどこで使うの?」という例文が多いですが、DUO3.0の例文はカジュアルなものも多いのが特徴。
上記の例文だと、 Not at all.(いや全然) Be my guest.(遠慮しないで)などたくさんの口語的な表現が見出し語になっています。
したがって英会話を伸ばすにはもってこいの単語帳なのです。
句動詞がたくさん覚えられる
DUO3.0の見出し語には必須レベルの句動詞(phrasal verbs)が多く掲載されています。
句動詞(phrasal verbs)とは?
stop by(立ち寄る), work out (解決する)のように、動詞+前置詞、動詞+副詞によって形成され、1つの動詞のような働きをする表現のこと。
ネイティブは句動詞を日常会話で非常によく使うので、リスニングの観点からも覚える必要があります。
知らないと意味が分からないし、英会話でも使えないと不自然な英語表現になってしまいます。
例えば私たち日本人も普段の会話で、「飛行機に搭乗する」とか「彼女と交際している」という表現は使わないですよね。
英会話でも難しい単語よりも句動詞が好まれる場合が多いのです。
ニュアンスの解説が豊富
DUO3.0はニュアンスの解説が充実していて理解を深めやすいです。
①acquire… (時間・労力を費やして)…を獲得する、…を習得する
②chuckle くすくす笑う (laugh=「ワーッハッハ」と声を立てて笑う,smile=「(優しく)ニコッ」と微笑む)
DUO3.0より
①(獲得する)だけなら「getとどう違うの?」という疑問が残りますが、(時間・労力を費やして)という説明が加えられることで違いが分かりやすくなっています。
②同じ「笑う」であっても、「くすくす笑う」、「微笑む」、「声に出して笑う」それぞれの違いが分かります。
ニュアンスの違いを理解しておくと、英会話において役に立つことが多いです。
基礎用CDと復習用CDの選び方
まず、DUO3.0を使って学習する時はCD音声が不可欠です。DUO3.0のCDには基礎用と復習用があります。
タイトル | 録音パターン | 価格 |
DUO3.0/CD 基礎用 | 1.見出し英文和訳 2.見出し英文(スロースピード) 3.各見出し語 4.見出し英文(ナチュラルスピード) | 3,080円 |
DUO3.0/CD 復習用 | 見出し英文(ナチュラルスピード) | 1,320円 |
大前提として、復習用CDはマストです。約1時間で1周できる効率の良さがあるので外せません。
データベース3300などの基礎的な単語力が身についている人は復習用のみでOKです。
基礎用CDは和訳も収録されているので、通勤通学・移動中など、音声を聞き流しながらでも学びたい人にとってはとても便利です。
ただし、基礎用CDは時間もかかるし価格も高めです。
復習用CDのみでOKな人
英検準2級レベルの基礎単語はすでに知っている(単語帳データベース3000をマスターしている)
基礎用と復習用どちらも必要な人
聞き流して音声だけでも学びたい人
基礎用と復習用どちらも使う人は、最初は基礎用を使い、6~7割身についてきたら復習用のみにスイッチしましょう。
英会話が伸びるDUO3.0の効果的な使い方【7ステップ】
ここからは英会話学習に特化した具体的な手順をご紹介します。
あくまでも私のおすすめの方法なので、自分のやり方にアレンジしてもOKです。
単語暗記は何周も繰り返して覚えていくものです。1周目から覚えるのは不可能なのでスピードを重視してすすめていきましょう!
最低10周することをおすすめします!
見出し語の意味・発音記号をチェックし、意味をイメージして発音する
まずは見出し語の意味、発音記号をチェックします。そして単語の意味をイメージして3~5回発音しましょう。
たとえば「excited」という単語であれば「興奮している様子」をイメージして発音します。
最初に例文を和訳するやり方もあるみたいですが、単語の意味がわからなければ意味が取れないので、個人的には先に単語の意味を確認することをおすすめします
複数の意味を持つ単語もありますが、1周目は太字になっているもののみ目を通し、関連語は無視しましょう。
最初から関連語を意識しすぎると、単語帳の覚え方で大事な回転率が落ちてしまいます。
例文を精読し、文構造を分析して意味を把握する
見出し語の意味を確認したら精読です。
1周目は例文の文構造を分析(S+V+C, S+V+O+Oなど)し、文全体の意味を把握します。
和訳と照らし合わせてください。
文の構造がわかると、後で行うオーバーラッピング、シャドーイング、音読の効果が高まり、英語を英語で理解することを助けます。
例文10本程度から成る1セクション分(全45セクション)の精読が終わったら、CDを使って音声の確認
1セクション分の精読(STEP1,2)を済ませたらCDのネイティブ音声を確認します。自分の思っていた発音とのズレがないか確認します。
音声をスマホに取り入れていつでも聴けるようにしておこう!
正しい発音を意識して、意味をイメージしながらオーバーラッピングもしくはシャドーイングを繰り返しおこなう
発音記号に沿って個々の単語を正しく発音する意識だけでなく、英文の意味をイメージしながら、オーバーラッピングまたはシャドーイングをします。
1周目は1セクション最低10回行うことをおすすめします。
オーバーラッピングとは?
英文を見ながら、音声と同時に発音する
シャドーイングとは?
英文を見ずに、音声より少し遅れて発音する
慣れるまでは負荷が低いオーバーラッピングがおすすめです。英語力が上がってきた段階でシャドーイングに切り替えると効果的です。
2周目以降は1周のスピードを速めて復習を繰り返す
2周目以降は1周目で行ったSTEP1~4をスピードを速めてさらに回転率を上げます。
8割以上単語を覚え、余裕が出てきたら関連語にも目を通しながら回していく
10周ほど回せばある程度の単語が定着しているはず。余裕があれば関連語にも目を通して覚えられるものは覚えましょう。
見出し語だけでも十分語彙力は上がっています。負担に感じるなら関連語はスキップしても大丈夫です。
DUO3.0は英会話に役立つ関連語も多いですよ!
オンライン英会話と独り言でアウトプット
オンライン英会話
DUO3.0の表現をオンライン英会話でどんどん使ってみましょう!
このステップがスピーキング力アップには欠かせません。
英会話で実際に使いこなせるようになるには、普段から使う練習をしておく必要があります。
オンライン英会話のレッスン前にDUO3.0で覚えた単語を用意しておいて、積極的に使うように意識してみてください。
オンライン英会話の効果的な使い方、おすすめのオンライン英会話については以下の記事で詳しく解説しています。
独り言
オンライン英会話だけだと練習不足なので、普段の日常生活の中でふと思ったことや、今日振り返りなどを、DUO3.0で覚えた単語を使って独り言しましょう。
何度も同じ単語を使ううちに、スムーズに言える語彙が増えていくのがわかるはずです♪
DUO3.0を2か月でマスターする学習スケジュール
使い方がわかったところで最短2か月でDUO3.0を仕上げる学習スケジュールをお話します。
1日の学習時間は2時間~3時間とることができればDUO3.0はマスターできます。忙しくてそこまで時間がとれない場合は1日あたり1時間~2時間にして3~4カ月で仕上げましょう。
今回おすすめする学習スケジュールはわたしのオリジナルで、Distinction2000という単語帳の学習プランを参考に、DUO仕様にカスタマイズしています。
前述の【使い方7ステップ】を下記の学習スケジュールに組み込んで回していきましょう!
DUO3.0は1~45セクションで構成されており、1セクションは例文約10本で構成されています。
1周目は上記のSTEP1~4を3セクションずつ進めていくプランです。(ご自身の好みのペースに調整してくださいね)
1日目:セクション1~3(1周目STEP1~4)
2日目:セクション4~6と1~3(2周目)の復習
3日目:セクション7~9と4~6の復習
4日目:セクション10~12と7~9の復習
5日目:セクション13~15と10~12, 1~3(3周目)の復習
6日目:セクション16~18と13~15, 4~6の復習
7日目:セクション19~21と16~18, 7~9の復習
8日目:セクション22~24と19~21, 10~12の復習
9日目:セクション25~27と22~24, 13~15, 1~3(4週目)の復習
10日目:セクション28~30と25~27, 16~18, 4~6の復習
11日目:セクション31~33と28~30, 19~21, 7~9の復習
12日目:セクション34~36と31~33, 22~24, 10~12の復習
13日目:セクション37~39と34~36, 25~27, 13~15, 1~3(5週目)の復習
14日目:セクション40~42と37~39, 28~30, 16~18, 4~6の復習
15日目:セクション43~45と40~42, 31~33, 19~21, 7~9の復習
いちばん苦しい45セクションの1週目が終わりました。
ここからはひたすら復習フェーズです。
16日目:セクション43~45, 34~36, 22~24, 10~12の復習
17日目:セクション37~39, 25~27, 13~15の復習
18日目:セクション40~42, 28~30, 16~18の復習
19日目:セクション43~45, 31~33, 19~21の復習
覚えた単語が増えてきている段階なので、負荷が軽くなってきているはずです。
1日の復習セクション数を増やしてみよう!
20日目:セクション34~39, 22~27の復習
21日目:セクション40~45, 28~33の復習
22日目:セクション34~39の復習
23日目:セクション40~45の復習
ここまででDUO3.0を5周できたことになります。
ここからは1周のスピードを速めてどんどん回していきましょう!【理想は1日15セクション、3日で1周】
10周以上して余裕が出てくればSTEP6の関連語にも目を通していきましょう!
1日の文量を増やして2か月で20周を目指しましょう!!
ハードですが単語暗記は短期集中でやるのがおすすめ。上記のプランでは23日間で同じ単語に5回触れることができます。
2か月で20周が達成できたらDUO3.0は仕上がっているはずです!
5周以上回してある程度単語を覚えてきたら、必ずSTEP7の独り言やオンライン英会話でアウトプットを意識的に取り入れましょう!このSTEPを踏まないと実践で使えるようにはなりません。
復習の量が多すぎてしんどい場合は、前日学んだ内容のみ復習してください。例えば9日目には8日目に取り組んだセクション22~24のみ復習します。
ただし、この場合はDUO3.0を仕上げるのにより多くの時間が必要になります。
DUO3.0の次にやるべき単語帳
DUO3.0を仕上げたら簡単な日常英会話においては困らないレベルになります。
さらに語彙力をつけたい人は目的に応じて単語帳を選びましょう。
日常英会話をもっと伸ばしていきたい人向け
英会話にフォーカスしたいなら英語系YouTuber、ATSUさんのDistinctionシリーズがおすすめ。
Distinction 2000
Distinction 2000はDUO3.0より難易度はやや上。DUO3.0と重複する収録単語も多いですが、それが復習にもなり効果的です。
実践的でリアルな例文ばかりで、収録単語の日常会話での使われ方がわかります。
Distinctionのレビューと使い方については以下の記事をご覧ください。
TOEIC受験を目指したい人向け
金のフレーズ
TOEIC学習者のバイブルと言えばこの単語帳。
TOEICには学校などではあまり習わない独特の英単語が出てきます。この単語帳、通称金フレは基本単語も抑えつつTOEIC頻出単語が効率よく学習できます。
さらにレベルの高い語彙を覚えたい人向け
でる順パス単準1級
DUO3.0を仕上げた上でもっとレベルの高い語彙を覚えたい方は、英検準1級レベルの単語帳がおすすめです。
2~3割くらいはDUO3.0で学んだ語彙なので負荷もちょうど良く、やりごたえがある難度の単語帳です。
DUO3.0をマスターすれば日常英会話のさまざまなトピックにも対応できる
今回は英会話が伸びるDUO3.0の使い方と学習スケジュールを徹底解説しました。
100周回したからこそわかった効果的な使い方を詰め込んだので長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
DUO3.0の単語が使えるようになればもう英会話中級者です!いろんなトピックを話せるようにもなります。
英語の旅を楽しんでくださいね。
1年で英語が話せるようになるための方法と学習スケジュールを以下の記事でまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
30代からでも英語は話せるようになります。もしあなたが30代以上であれば以下の記事も合わせてご覧ください。