この記事はこんな人におすすめ
- 英語をやり直したいけどどの単語帳を選べばいいかわからない
- 日常英会話を習得したい人向けの単語帳知りたい
- 英語が話せるようになる単語帳の使い方も知りたい
大人になってからも英語を話せるようになりたいと思って、英語学習をやり直す人も多いですよね。
そこで単語帳を購入しようと思っても、参考書コーナーにはとんでもない量の単語帳が陳列されています。
「いったいどれを選んだらいいの!?」って思いませんか?
私は、30歳のとき英語力ゼロから独学で学習をスタートし、現在は英検準1級取得、ネイティブとの日常英会話もスムーズに行えるようになりました。(プロフィール参照)
そこで本記事では、実際に私が使ったものを中心に、英会話習得にピッタリの単語帳をレベル別に紹介し、使い方を解説していきます。
この記事を読めば、今自分が選ぶべき単語帳がわかり、最速で英語が話せるようになる単語帳の使い方がわかります。

こたつ
2021年英検準1級取得。
30歳のとき英語力ゼロから独学で英語学習をスタート。独り言・オンライン英会話・英語日記を取り入れ英語が話せるように。(プロフィール参照)
2023年、35歳で会社を退職し、海外留学に挑戦中。
- 単語帳の選び方3つのポイント
- 英会話におすすめの単語帳7選をレベル別に紹介
- どの順番で単語帳に取り組むべきか(社会人のやり直し)
- 話せるようになるための単語帳の使い方
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英会話のための単語帳の選び方

試験対策で英語を勉強することと、英会話を学ぶための勉強では、単語帳の選び方が違います。
本記事では英会話にフォーカスしています。英会話習得のための単語帳の選び方は以下の3つのポイントが大切です。
英会話のための単語帳の選び方3つのポイント
- 日常英会話で頻出の基礎英単語が収録されている
- 発音記号が記載されている
- 例文が記載されている
それぞれ詳しく解説します。
ポイント① 日常英会話で頻出の基礎英単語が収録

単語帳は数多く出版されていますが、TOEICなどの試験対策用ではなく、日常生活でよく使われる単語が収録された単語帳を選びましょう!

試験対策用の英単語帳でも日常的に使う単語は収録されていますが、それほど数が多くないので、あまり効率的とは言えません。
まずは会話でよく使う英単語を覚えることで、最速で英語が話せるようになります。
ポイント② 発音記号が記載


単語帳の中身を見たときに、見出し語の近くに [láibrèri] のような変わった記号が記載されていませんか?
発音記号と呼ばれるもので、「言語の発音を表記した記号」のことです。基本的に、全ての英単語はこの発音記号に基づいて発声されます。
単語を覚える時は必ずこの発音記号に基づく音で覚えるのが鉄則。



発音記号が付いていない単語帳や、カタカナで発音表記してある単語帳はおすすめできません。
正しい音で単語を覚えていないと、リスニングの時に理解できなかったり、スピーキングの時にも相手に伝わりずらくなります。
必ず発音記号が付いた単語帳を選びましょう!
ポイント③ 例文が記載


最後のポイントは、必ず例文がある単語帳を選びましょう!ということです。
例文があると何が良いのかというと、単語がどんな場面や状況で使われているかがイメージしやすくなります。



たとえば実際の英会話で使う時に、「この場面ではこっちの単語を使おう」という感覚を掴みやすくなります。
【レベル別】日常英会話習得におすすめの単語帳7選
ここまで説明した単語帳の選び方のポイントを踏まえて、レベル別に、英会話におすすめの単語帳を紹介していきますね。



30歳から独学のみで勉強してきたわたしが実際に使ったものをベースにまとめました!
順番に見ていきましょう!
超初心者(英語力ゼロ)におすすめ
中学英単語をひとつひとつわかりやすく。 改訂版
収録単語 | 1500 |
レベル | 完全中学レベルの英単語 |
特徴 | イラスト付きでイメージしやすい |
習得期間 | 1か月 |
中学時代全く英語を勉強していない真の英語力ゼロの人におすすめの単語帳です。


画像からも見て取れるように、義務教育で絶対に習う単語たちがイラスト付きで掲載されています。
掲載されている単語は日常英会話においては必須中の必須なので、ゼロから始める人にはピッタリです。



イラストがあるとイメージしやすいですよね。
また、「知っている=使える」というわけでもないので、覚えている単語が多いとしても「使える状態」にするまでやり込むのもアリです。
初心者(中学レベルからのやり直し)におすすめ
データベース3300
収録単語 | 1960(基本単語約1600語+熟語約360語) |
レベル | 中学レベルの英単語~共通テストレベルまでカバー |
構成 | Level1~6までの6段階(おおよそ各50~60ページずつ) |
習得期間 | 2か月~3か月 |
大人になって英語をやり直そうと思っている人におすすめしたいのがデータベース3300です。
中学、高校で英語を勉強したけど、社会人になってからは一切英語に触れていない方にはピッタリの単語帳です。
なぜならデータベース3300の掲載単語は、(news, story)など中学生で習うような単語から高校生の共通試験レベルの単語までカバーしているからです。


仮に単語を知っていたとしても、会話で使えるようにする必要があります。



データベース3300をやりきると、英会話の基礎が固まりますよ!
中学英語の知識がまだ残っている方であれば、「自分には易しすぎるかな」と思ってしまうかもしれません。
しかし実はこのレベルが英会話の基礎作りにはピッタリです!
データベース3000の使い方については以下の記事で詳しく解説しています。


初中級者(中学レベルは身についている)におすすめ
DUO3.0
収録単語 | 2569(単語1572語+熟語997語) |
レベル | 共通テストから英検準1級、TOEIC600~780点 |
特徴 | 重要単語1572語と重要熟語997語を重複なしで560本の英文に凝縮 |
習得期間 | 2か月~3か月 |
データベース3000をやり切った状態の語彙力であれば、中級レベルの基礎単語が覚えられるDUO3.0が丁度よいレベルと言えます。
DUO3.0の語彙レベルは高校レベル以上となり、掲載されている単語を習得できれば、日常英会話においては言いたいことが言えるようになります。
また、DUOには口語表現が多く、日常英会話で頻出の句動詞がたくさん掲載されているので、英会話を伸ばすのにもってこいの単語帳です。
復習用CDを使えばリスニング学習にもなり、シャドーイングをすれば発音向上も期待できます。
DUO3.0の使い方については以下の記事で詳しく解説しています。


Distinction2000
収録単語 | 2000(単語+熟語) |
レベル | 高校センター試験(現共通テスト)から英検準1級、TOEIC920点 |
特徴 | 例文が超実用的・政治・経済・AIなど合計40のトピックから構成 |
習得期間 | 2か月~3か月 |
Distinction2000もDUO3.0と同じように、中級レベルの基礎単語が学習できます。
掲載されている単語はDUO3.0と重なる部分はありますが、Distinction2000の長所は何と言っても例文のクオリティの高さです!
単語帳の例文は基本的に、フォーマルで日常的には使わないような例文が多いですが、Distinction2000は例文がかなり実用的です。





そのまま覚えても使えそうな例文がものすごくたくさんあります!
自然な例文にたくさん触れられるので、単語の使い方が上手くなり、自然な英語を話せるようになっていきます。
DUO3.0とDistinction2000、選ぶならどっち?
結論:どちらもやるのがベスト!どちらか1つなら好みの問題!
DUO3.0とDistinction2000はどちらも中級レベルの単語が収録されていて、英会話レベルを中級まで引き上げるにはどちらも「もってこいの単語帳」です。
どちらか1つでも問題ありません。
どちらもやれば、重複している単語の復習もできるし、それぞれの単語帳にしか載ってない表現も学習することができます。





わたしは基礎単語の暗記漏れをなくすために両方やりこみました!
Distinction2000の使い方については以下の記事で詳しく解説しています。


イラストだから覚えられる 会話で必ず使う英単語1100
収録単語 | 1100 |
レベル | 日常生活でよく使う単語 |
特徴 | イラスト付きで覚えやすい |
習得期間 | 2か月 |
イラストだから覚えられる 会話で必ず使う英単語1100は、ここまで紹介した単語帳と少し違って、日常生活でよく使われる英単語が掲載されています。


電球がチカチカする(flicker)、タオルを絞る(wring out the towel)など、学校教育ではあまり習わないけどよく使われる単語を覚えることができます。
DUO3.0やDistinction2000とはカバー領域が少し違うので表現の幅が広がる単語帳です。
中級者以上におすすめ
中級レベルの単語まで習得できたら、その後は目的別に単語帳を選びましょう!
DISTINCTIONシリーズ(1〜5,Structures)


日常英会話を極めていきたいならDistinctionシリーズ(1〜5,Structures)がおすすめです。
DISTINCTION2000とは違って、学校教育ではあまり習わないけどネイティブがよく使う単語やイディオムを覚えることができます。
例文もかなり実用的なので、よりカジュアルな英会話を極めたい人におすすめのシリーズです。
Distinctionシリーズについては下記の記事でレビューしています。


でる順パス単準1級
もっとレベルの高い語彙を覚えたい方はパス単準1級がおすすめです。
DUO3.0やDistinctionを仕上げた上で英検準1級レベルの単語帳をやりこめば、やや難しいトピックの会話にもついていけるようになります。
2~3割くらいはDUO3.0やDistinction2000で学んだ語彙なので負荷もちょうど良く、やりごたえがある難度の単語帳です。
おすすめできない単語帳の特徴3選
英単語帳は何でも良いわけではありません。
「これは買って後悔するかも…」という特徴を持った単語帳もあります。ここでは、社会人の英会話学習におすすめできない単語帳の特徴を3つ紹介します。
- 発音記号がカタカナのみ
- 自分のレベルに合っていない単語帳
- 試験対策用の単語帳
順番に解説します。
1. 発音記号がカタカナのみ
「ナイーブ=ナイーブ」「デリケート=デリケート」といったカタカナ表記だけの単語帳は要注意です。
カタカナ発音に頼ると、実際の音とかけ離れてしまい、リスニングやスピーキングで通じにくい癖がついてしまいます。
英会話を目指すなら、必ずIPA(国際音声記号)や音声データ付きの単語帳を選びましょう。
2. 自分のレベルに合っていない単語帳
「難しい方が早く伸びる」と思って、いきなり上級者向けを選ぶ人もいますが逆効果です。
覚えられない単語が多すぎると挫折しやすく、結局続かなくなってしまいます。
3. 試験対策用の単語帳
TOEICや英検に特化した単語帳は「試験には強い」ですが、日常会話ではほとんど使わない単語が多いのが難点です。
たとえば「corporation」「regulation」などはビジネス文書では頻出ですが、友人との会話にはまず出てきません。
英会話を目的にするなら、会話例文が豊富な単語帳を優先した方が実用的です。
社会人のやり直し英語学習でおすすめの順番
社会人やり直しの英語学習でおすすめしたい単語帳の順番を紹介します。
中学英語が記憶に少しでも残っていると仮定すれば、
データベース3300 → DUO3.0 もしくは Distinction2000 → (ネイティブに近づきたいなら)Distinctionシリーズ
中級単語までしっかり学習すれば、自分で言いたいことのある程度言えるようになります。自分の目指すレベルと目的に合った単語帳選びをしましょう!
順番に学習し、中級レベルまでの語彙をしっかりアウトプットできるようになれば、基本の日常英会話はほとんど問題なくなります。



わたし自身データベース3300から単語学習をスタートし、現在はパス単準1級まで覚えています。
話せるようになるための単語帳の使い方5ステップ
ここからは実際に単語帳を使った覚え方を解説します。
自分のレベルに合った単語帳をゲットしたら、話せるようになるために徹底的に使いましょう。
基本的にどの単語帳でもやるべきことは変わりません。
英会話ができるようになる単語帳の使い方5ステップ
- 英単語の意味を確認
- 意味をイメージしながら発音する
- その単語を使って自分で文を作る
- 覚えられない単語を中心に繰り返し復習する
- 実践でアウトプットする
順番に解説していきますね。
ステップ① 英単語の意味を確認


英単語を目で見て、日本語の意味をサッと確認します。1周目は見出し語のみの確認で問題ありません。
例えば「rich」という単語には「金持ちの、裕福な;濃厚な、こってりした」など、文脈によって異なる意味があります。


文字通りに暗記するのではなく、「何かが豊富である感じ」という非言語的な感覚を強く意識しましょう。
英語を感覚で捉えられるようになり、英語脳を鍛えることにも繋がります。
ステップ② 意味をイメージしながら発音する
ステップ①で意識したイメージや感覚を頭に描きながら3~5回発音記号どおりに発音します。


発音するときは発音記号に沿って発音します。「リッチ」ではなく「rítʃ」と発音しましょう!
発音記号に沿って発音できるようになると、相手に伝わる英語を話せるようになりますし、音で覚えていれば聞いた時にも理解できるようになります。



データベース3300とDistinction2000には発音記号の解説が巻頭にあります!




意味をイメージしながら発音することで、単語を聞いた時に、日本語に和訳したりしなくても理解できるようになります。
ステップ③ その単語を使って自分で文を作る
自分でその単語を使った文を作り、口に出してみましょう。
いちばん負荷がかかるステップですが、これをすることで実際に会話で使える語彙力が身につきます。
例文中の単語を少し入れ替えたり、代名詞を使うと比較的簡単に英文が作成できます。
例①
Her family is very rich.
(彼女の家族はとても金持ちだ)
↓
My favorite actor is very rich.
(私のお気に入りの俳優はとても金持ちだ)
例②
This ice cream is super rich.
(このアイスはすごく濃厚だね)
↓
This is rich.
(これは濃厚だね)
例①の場合は、 Her familyを My favorite actor に入れ替えて英作文しています。
なるべく自分が実際の会話で使いやすい形で英作文を練習していた方が、いざ会話のときに使いやすくなります。
例②の場合は、代名詞 This を使って誰でも作れるような簡単な文を作っています。
口に出すときはその状況をイメージしながら感情をこめて発音すると、英語脳を鍛えられます。
英作文の完璧さを求めすぎて時間をとられ過ぎると回転率を高くすることができなくなってしまいます。初心者の方は超簡単な英文でOKです。
まずはこの3ステップが基本の流れです。
ステップ④ 覚えられない単語を中心に繰り返し復習する
ただ前述したように単語は1度で覚えるのはほぼ不可能なので、何度も何度も復習して覚えていきましょう。
何周か復習すると、覚えた単語とそうでない単語が出てくるはず。覚えられない単語には✔マークもしくはマーカーをつけて次に復習しやすいようにしておきましょう。
毎回全単語に同じステップをやる必要はありません。一度度長期記憶として定着したら忘れにくくなるので、✔マークかマーカーがついている単語を中心に復習しましょう。



定期的に復習し、長期的記憶にしていきましょう!
復習の時は、完全に覚えた単語はサッと目を通すだけ、覚えられていない単語はステップ1~3を丁寧にやるなど変化をつけるのがおススメです。
ステップ⑤ オンライン英会話でアウトプットする
ここまできたら覚えた単語やフレーズをどんどんアウトプットしていきましょう。
英語が話せるようになるためにはアウトプットは必須です。
以下は私自身が覚えた単語をCamblyというオンライン英会話でアウトプットしていた頃の様子です。
レッスン前に使いたいフレーズや単語を用意し、レッスンで使うように心がけていました。
単オンライン英会話と掛け合わせるとスピーキング力が伸びます。



覚えた単語をリアルな英会話で使って相手に伝わったときは嬉しかったです。
他のおすすめのオンライン英会話については以下の記事で詳しくまとめているのでぜひ参考にしてみてくださいね。


単語帳に関するよくある質問


まとめ
今回は、英会話に特化した単語帳の選び方と、厳選した7つの単語帳、そして使い方を紹介しました。
英会話に特化した英単語帳の選び方のポイントは、
- 日常英会話で頻出の基礎英単語が収録されている
- 発音記号が記載されている
- 例文が記載されている
以上のポイントを満たすおすすめの単語帳7つは以下の通りです。
話せるようになる使い方5ステップは、
- 英単語の意味を確認
- 意味をイメージしながら発音
- 単語を使って文を作る
- 覚えられない単語を中心に復習
- 実践でアウトプット
おすすめの単語帳7つは、3つのポイントを満たしていますし、全て優秀な教材です。
正しい方法で単語を覚えていけば、英会話で使える語彙が増えて話せるようになっていきます。
おすすめの英文法書についても記事を書いていますので興味がある人はご覧ください。


英語が話せるようになりたい人は、1年で英語が話せるようになる学習ロードマップを記事にまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

