この記事はこんな人におすすめ
- 大人になってから独学で英語脳を作りたいけど、そんな方法あるかな?
- 英会話のときに毎回日本語に訳し、理解が追いつかなくて困っている。
- 独学だけでペラペラになりたい
そんな悩みをお持ちの方に向けて記事を書いています。
英語脳とは、簡単に言えば、英語を聞いて英語のまま理解できる状態のこと。
英語を話す時や聞く時に、毎回のように英語から日本語に訳していると、会話のスピードについていけません。
英語脳を作り上げることは英会話ができるようになるためには必要不可欠です。
そして、英語脳は日本にいながらでも独学で身につけることが可能です。
私は、30歳の時に英語力ゼロから学習をスタートし、サラリーマンとして働きながら独学のみで英検準1級取得、ネイティブとも楽しく会話ができるようになりました。
本記事では、留学なしで英語脳を身につけた私が、年齢関係なく英語脳を鍛える方法を解説していきます。
この記事を読めば、英会話のときに相手の言っていることが瞬時に理解できるようになり、話すときも言いたいことがスラスラ言えるようになる勉強法がわかります。
英語脳とは何か
まず英語脳とは、日本語を考えずに英語でコミュニケーションがとれる状態のことです。
私たちが日本語を話すとき、日本語を他の言語に訳すことはしないですよね。
日本語を聞いた瞬間、その場面が頭の中でイメージできると思います。
例えば、「彼は英語を流暢に話す」と聞いた瞬間、男の人が英語をペラペラ話す姿が頭に浮かぶはずです。
英語脳ができていない場合、「He speaks English fluently」と聞くと、
まず「彼は英語を流暢に話す」と頭で訳した後、ペラペラ話す姿が浮かぶのです。
つまり、
日本語脳:英語を聞く→日本語で訳す→状況を理解
英語脳:英語を聞く→状況を瞬時に理解
英語を話している間、上記のような状態が英語脳です。
英語脳の2つのメリット
英語脳を構築できると英会話で2つのメリットがあります。
- リスニングにおいて、速いスピードの英語も瞬時に理解できる
- スピーキングにおいて、言いたいことが瞬時に英語で言える
リスニングの理解するスピード向上
英語から日本語に訳す必要がなくなり、英語を聞いた瞬間に理解できるようになります。
したがって、速いスピードの英語も瞬時に理解できるようになります。
スピーキングで言いたいことが瞬時に言える
英語脳ができると、日本語から考えるというフェーズがなくなります。
日本語を話すときのように、英語が口からスラスラ出てくるようになります。
英語がペラペラになるためには、英語脳を作り上げることは必須です。
【独学】英語脳の作り方3ステップ
では、ここから英語脳の作り方を解説していきます。
英語脳を作る3ステップ
- 単語暗記時は単語の意味をイメージしながら発音
- 感情を込めて独り言・音読
- とにかく英語に多く触れる
順番に解説していきます。
STEP1. 単語暗記時は単語の意味をイメージしながら発音
単語帳を使って単語を覚えるときは、必ずその単語の持つ意味をイメージをしながら発音します。
例えば「rich」という単語には「金持ちの、裕福な;濃厚な、こってりした」など、文脈によって異なる意味があります。
文字通りに暗記するのではなく、「何かが豊富である感じ」という非言語的な感覚を強く意識しましょう。
こうすることで英語を感覚で捉えられるようになり、英語脳を鍛えることにも繋がります。
単語の正しい暗記方法は下記の記事で詳しく解説しています。
≫【社会人のための英単語の覚え方】英会話で使えるようになるための3ステップ
STEP2. 感情を込めて独り言英会話・音読
独り言英会話で知識をアウトプットをするとき、英文を音読するときは「情景をイメージしながら感情を込めて」口に出すようにしましょう。
この、「感情をこめる」、「情景をイメージする」というのが本当に大事です。
日本語を話す時も日本語で考えているのではなく、ある感情が湧き上がってきたときに自然と出てくるものです。
例えば、お腹がすいた時に「お腹がすいた」という日本語を言おうと思って口から出ているわけではないですよね。
その状態や感情からとっさに口から出ていませんか?
言語は頭で考えているのではなく、ある状況に置かれたとき、ある感情が湧きあがってきて、条件反射的に言葉が出てくるものなんです。
例えば、
お腹がすいたという感情をこめて、I’m hungry. と言ってみます。
お腹がすいた気持ちと I’m hungry という英文が結びつき、日本語はそこに存在していません。
この例は簡単なフレーズですが、
少し長い文章になっても「かたまりごと」に気持ちや状況をイメージして声に出します。
英語を勉強するためにスタバに行った、と言いたい場合は、
I went to Starbucks/ スタバに行った
to study English./勉強するために
このように、かたまりごとにその時の状況をイメージして英語を口に出すように普段から意識しましょう。
独り言のやり方については以下の記事で詳しく解説しています。
≫「独り言」で英語が話せるようになるやり方を徹底解説!
STEP3. とにかく英語に多く触れる
STEP1.2では一つ一つ丁寧に、英語脳を鍛えていきますが、STEP3は量です。
いくら感情を込めて発音したりしても、量が少なければ英語脳は身につきません。
身の回りを英語環境にし、「独り言英会話・音読」を多く行うのはもちろん、「多読・多聴」で英語に触れる量を増やして英語脳を鍛えていきましょう。
具体的には、英字新聞を読んでみたり、YouTubeで英語のコンテンツを見るなど日本でもできることはたくさんあります。
英語脳ができあがっていく期間とプロセス
私は5年間英語を勉強していますが、慣れない話題以外は英語脳でコミュニケーションがとれる状態です。
5年の英語学習経験から、どのくらいの期間で英語脳ができあがるのか、どんなプロセスなのかを解説します。
英語脳ができあがる期間は1年
まず1年で慣れた話題に関しては英語脳が出来上がった状態になると断言できます。
もちろん、普段話さないようなトピックや難しい話は理解が遅れることもありますが、日常会話レベルにおいては英語脳の構築が可能です。
英語脳ができあがるプロセス
英語脳ができあがるプロセスは以下のとおりです。
- すべて日本語で考えてから英語に訳す
- 英語で考える部分と日本語で考える部分の両方が存在する
- 日本語を介さずに英語を話したり理解できる
順番に解説します。
1段階. すべて日本語で考えてから英語に訳す
最初はすべて日本語から英語に訳すという状態のはずです。
例えば、
「英語を勉強するためにスタバに行った」という例の場合は、
日本語で「英語を勉強するためにスタバに行った」という文が浮かんで、主語が (I) で行ったは(go)の過去形だからwentにして…
時間をかけて、I went to Starbucks to study English. という文が完成します。
学習初期段階は知っている語彙も使える構文も少ないので1つの英文を作るだけでも一苦労です。
英語脳とは程遠い状態で、当時自分も「こんなので本当に英語脳を身につけることができるのか?」と不安になりながら勉強していたことをよく覚えています。
2段階. 英語で考える部分と日本語で考える部分の両方が存在する
すべて日本語考える状態から、感情や情景をイメージしながら英語を口に出す練習を続けることでこの段階に到達します。
先ほどの例文の I went to ~ や to study ~ を普段からたくさんアウトプットしていると、いちいち go を過去形にしてとか、~するためには to 不定詞だからとかを考えなくても口に出せる状態に変わっていきます。
ただし、まだすべての英文と感情がリンクしきっているわけではないので、使う単語や文構造によっては日本語を考えないといけない時もあります。
3段階. 日本語を介さずに英語を話したり理解できる
2の段階から継続して感情や情景をイメージしたアウトプットを続けていると、日常会話レベルでは日本語を介さずとも英語を話したり理解できるようになります。
イメージとしては、英語を聞いた瞬間すぐさま頭の中でその映像が浮かぶ状態です。
話す時も日本語ではなく気持ちや状況のイメージから瞬時に英語がアウトプットできる状態になります。
1年で英語が話せるようになるためのプランは下記の記事を参考にしてみてください。
≫英語の勉強は何から始める?初心者が最短1年で話せるようになる勉強法【学習プラン】
英語脳を作って、留学なしで英語ペラペラになろう
今回は、英語脳の必要性と独学での作り方を解説しました。
英語脳とは、日本語を考えずに英語でコミュニケーションがとれる状態のこと。
独学での英語脳の作り方は、
- 単語暗記時は単語の意味をイメージしながら発音
- 感情を込めて独り言・音読
- とにかく英語に多く触れる
の3ステップです。
英語脳ができあがるまでのプロセスは、
- すべて日本語で考えてから英語に訳す
- 英語で考える部分と日本語で考える部分の両方が存在する
- 日本語を介さずに英語を話したり理解できる
の3段階です。約1年かけて日常英会話レベルはできあがります。
英語脳ができあがると、英会話での言いたいことがすぐ出てこない、相手のスピードについていけないという悩みが解決します。
英語脳を作る意識は常に持って学習に取り組むのが大事です。
英語学習が全く初心者の方は、英語勉強法を体系的にまとめた下記の記事がおすすめです。
≫30〜40代からでも英語を話せるようになりたい人の勉強法【英語学習のロードマップ】