この記事はこんな人におすすめ
- 大人になってから独学で英語を話せるようになりたいけど何から始めたらいいかわからない
- 英語初心者だけど最短ルートで英語が話せるようになりたい
これから英語の勉強を初めて話せるようになりたい人がこの記事を読んでくれていると思います。
英語の勉強法をネットで検索しても、初心者がどういう順番で勉強すればいいかはあまり書かれていません。
私は、30歳の時に英語力ゼロから学習をスタートし、サラリーマンとして働きながら独学のみで英検準1級取得、ネイティブとも楽しく会話ができるようになりました。
本記事では、いろいろな試行錯誤を繰り返し、遠回りしてきたからこそ言える、英語初心者が1年で中級者(日常会話レベル)になるまでの道のり(学習計画)を解説します。
この記事を読めば、何から始めてどんな順番で学習すれば、最短1年で英語が話せるようになるのかがわかります。
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まず正しい英語学習方法を知る
最短ルートで英語が話せるようになろうと思うと、効率的な学習方法を知っておかないといけません。
知識をインプット
英語に必要な知識は文法・単語・発音の3つです。
I will go home soon.
(もうすぐ家に帰ります。)
この英文の中に単語が5つ(I, will, go, home, soon)存在し、それらが文法に基づいて並んでいます。
文法が理解できていないと、語順がめちゃくちゃになってしまいますし、単語の意味1つ1つを知らないと理解できません。
そして、文法と単語が完璧だったとしても、発音がボロボロだと英語を聞き取ることも聞き取ってもらうこともできなくなってしまいます。
インプットした知識をアウトプット
知識がインプットできたからと言って、知っているだけでは英語が話せるようになりません。
下の図のように、持っている知識を口から出せるようにして初めて話せる状態になっていきます。
詳しくは下記の記事で、大人になってからでも英語が話せるようになる勉強法をどこよりも詳しく解説しています。
≫30〜40代からでも英語を話せるようになりたい人の勉強法【英語学習のロードマップ】
1年で英語が話せるようになるための学習計画
英語が話せるようになるためには、インプットした知識をアウトプットをできるようにすることが大事だとお話しました。
英語学習歴5年の私が、何から始めてどんな順番で学習すれば、最短1年で英語が話せるようになるのか、以下に学習計画を作りました。
上の図が1年で話せるようになるための学習プランです。私が実際に使って効果的だった教材や学習方法のみを組み込んでいます。
上記のプランはあくまでも例の1つです。1日に使える学習時間も一人ひとり違います。
しっくりこなければ自身で自分流にアレンジしてみてください。
やることは多いですが、英語学習は開始1ヶ月や2ヶ月程度でペラペラになれるほどあまくはありません。
しかし、正しく効率的な勉強を継続すれば誰でも話せるようになります。
学習計画を把握したら、早速学習をスタートさせましょう!
1〜3ヶ月で基礎知識のインプットとアウトプット
それではここから学習計画に沿って、1ヶ月目から具体的に何をすればいいかを順番に解説していきます。
まずは最初の3ヶ月で基礎を固めます。おすすめの学習プランは下記の通りです。
最初の3ヶ月でやるべきこと
1ヶ月目:発音記号をマスター、文法学習(FACTBOOKなど)、独り言英会話
2ヶ月目:文法学習、単語学習(データベース3000)、独り言英会話、オンライン英会話スタート
3ヶ月目:文法学習、データベース3000、独り言英会話、オンライン英会話
1ヶ月目:発音記号をマスター、文法学習、独り言英会話
1ヶ月目にやるべきことを順番に解説します。
1.発音記号をマスターする
まず、1ヶ月目に発音記号の習得をします。
発音記号とは?
言語の発音を「言語の発音を表記した記号」のことです。基本的に、全ての英単語はこの発音記号に基づいて発声されます。
(例)láibrèri, læst
発音記号に基づいてに発音できるようになれば、ネイティブレベルとはいかずともコミュニケーションにおいて困ることはなくなります。
発音記号をいちばん最初にやっておくことで、今後やるべき全ての学習(独り言英会話、オンライン英会話、単語学習)にプラスに働きます。
発音記号は全部で50個ほどで覚える量も少なく、1日2~3時間集中的に使えば数日で知識は覚えられるはず。
書籍で覚えたい場合は、発音記号一つ一つの解説が詳しい以下の教材がおすすめです。
『英語耳』
正しい発音を独学で身につける方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
≫独学できれいな発音を身につける勉強法を徹底解説!
2.文法学習
発音と並行して文法を覚えていきます。
文法をアウトプットできるレベルにするには最低でも2ヶ月、じっくりやると4ヶ月〜6ヶ月かかります。
発音と文法は覚えないといけない量が少ないので、早めに終わらせておくと後の学習が楽になります。
一方、単語は量が莫大なので時間をかけて覚えていかないといけません。
1ヶ月目は、文法書を1冊用意し、理解することに重きをおいて1周じっくり読み込みます。おすすめの文法書を以下に載せておきます。
『FACTBOOK』
文法書は1周だけでは不十分です。最低3周は回しましょう!1周目はじっくり読み込むことをおすすめします。
以下の記事で話せるようになるための文法勉強法を詳しく解説しています。
≫【初心者必見】2か月で英会話のための文法をマスターする勉強法
3. 独り言英会話
上記2つの知識(発音・文法)を使って、独り言で英語をアウトプットします。
例えば、今日 be going to ~(〜するつもりだ)を学んだとすると、
I’m going to go to work today.
(今日仕事に行きます)
I’m going to play tennis with my friends.
(私は友達とテニスする予定です)
My dad is going to drive a car today.
(父さんは今日車を運転します)
覚えた文法事項(この場合は be going to )を使って、とにかくカンタンな例文をたくさん作り、学んだ発音を意識して口に出していきましょう。
文を作るのに時間がかかっても、発音がうまくできなくても大丈夫です。最初からできないのは当たり前です。とにかく正しい文を作ってアウトプットすることを心がけてください。
以下の記事で独り言英会話のやり方を詳しく解説しています。
≫「独り言」で英語が話せるようになるやり方を徹底解説!
2ヶ月目:文法学習、単語学習(データベース3000)独り言英会話、オンライン英会話
2ヶ月目にやるべきことを順番に解説します。
1. 文法学習
1ヶ月目の継続で、文法を暗記していきます。
覚えた文法を使ったカンタンな英文を作り、口に出すこと(アウトプット)を意識して文法学習に取り組みましょう。
2. 単語学習(データベース3000)
基礎レベルの単語を覚えます。
英単語学習は以下のようにすすめていくのがおすすめです。
英会話で使えるようになる英単語の覚え方3ステップ
- 単語の意味をチェック
- 意味をイメージしながら発音記号どおりに発音
- 自分専用の文章を作り、感情を込めて口に出す
覚えた単語を使って自分で文章を作っていくと、実際の英会話で使える単語がストックされていきます。
英語初心者がいちばん最初に取りかかる単語帳としておすすめなのが「データベース3000」です。
『データベース3000』
以下のリンクより、データベース3000の使い方を詳しく解説しています。
≫【データベース3000】最短2か月で英会話の基礎ができる使い方
3.独り言英会話
インプットしてきた発音・文法・単語を使って独り言でアウトプットしましょう。
例えば、今日 the most 形容詞 (最も〜)という最上級の表現と、expensive(高い)という単語を覚えたとすると、
This is the most expensive wallet.
(この財布がいちばん高い)
This expensive dress is the most beautiful.
(この高価なドレスがいちばん美しい)
上記のようにシンプルな英文でいいので、学んだ知識を使ってとにかくアウトプットしていきましょう!
4. オンライン英会話
アウトプットは独り言でもできますが、会話は相手とのキャッチボールです。相手からの質問にも瞬時に答えていかなくてはなりません。
したがって、英語を話せるようになるにはオンライン英会話はマストです。
毎日できれば理想ですが、かなりハードになるので、しんどい場合は週3〜5回を目安にレッスンを受けましょう。
以下の記事で初心者におすすめのオンライン英会話を紹介しています。
≫【無料体験あり】初心者におすすめしたいオンライン英会話5選
初心者の場合はフリートークだと、会話を続けるのは難しいので、まずは易しい教材を使ったレッスンがおすすめです。まずは人と英語で話すこと自体に慣れる必要があります。
オンライン英会話の詳しい使い方は以下の記事で解説しています。
≫【オンライン英会話の効果的な受け方】1年で英語が話せるようになる!
3ヶ月目:文法学習、データベース3000、独り言英会話、オンライン英会話
3ヶ月目にやるべきことを順番に解説します。
文法学習
とにかく覚えた文法のアウトプットを反復し、体に染み込ませましょう!
データベース3000
2ヶ月目と同じ単語帳を使って、さらに定着度を高めましょう!
何周も何周も回転させることで英会話で使える単語が増えていきます。
独り言英会話
インプットした知識(発音・文法・単語)を口に出せるように、スキマ時間を使ってとにかくアウトプットです。
オンライン英会話
オンライン英会話は初心者教材を使って英語を話すことに慣れましょう。
1〜3ヶ月は基礎を固めるフェーズです。インプットした知識をいきなり完璧に使いこなすことはできなくても、繰り返しアウトプットすることで瞬時にアウトプットできるようになります。
4〜6ヶ月目はアウトプットの比重を増やす
この段階ではアウトプットの比重を増やし、1〜3ヶ月で得た知識をさらに使える状態にしていきます。
おすすめの学習プランは下記の通りです。
4〜6ヶ月目でやるべきこと
4ヶ月目:データベース3000・文法の復習、独り言英会話、オンライン英会話
5・6ヶ月目:独り言英会話、オンライン英会話、(英語日記)
これらをやりきれば、基礎英会話力が身につきます。
4ヶ月目:データベース3000・文法の復習、独り言英会話、オンライン英会話
4ヶ月目にやるべきことを順番に解説します。
データベース3000・文法の復習
データベース3000の単語と文法知識を総復習します。
独り言英会話
隙きあらば独り言でアウトプットです。
データベース3000の単語、覚えた文法を使って英文を作り、発音を意識して口に出していきましょう。
オンライン英会話
オンライン英会話はずっと継続して行います。
5・6ヶ月目:独り言英会話、オンライン英会話
5・6ヶ月目にやるべきことを順番に解説します。
独り言英会話
今まではシンプルでカンタンな英文を作ることをおすすめしていましたが、
そろそろ少し長い文章にも挑戦していきましょう。
関係代名詞や修飾語を使って一文を長くする練習もします。
文章を長くするに5W1Hで情報を追加すると単語数が稼げます。
5W1Hとは?
いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)の頭文字で、物事を伝えるときに役に立つ知識として有名です。
例文を使って説明しますね。
I studied English.
(英語を勉強しました。)
↓(whenを追加)
I studied English today.
(今日英語を勉強しました。)
↓(whereを追加)
I studied English in the library today.
(今日図書館で英語を勉強しました。)
↓(why, howを追加)
I studied English at the library very hard today because I have a test tomorrow.
(明日テストがあるので、今日図書館で英語を一生懸命勉強しました。)
このように少し情報を追加して文を長くする練習をしてみてください。
最初は時間がかかりますが徐々にスラスラ言えるようになります。
独り言英会話の詳しいやり方は以下の記事をご覧ください。
≫「独り言」で英語が話せるようになるやり方を徹底解説!
オンライン英会話
カンタンな文章なら英語でアウトプットできるようになっていれば、フリートークにも挑戦してみましょう。
例えば、今日の出来事や悩み、仕事の話など、あらかじめトピックを決めてフリートークに入ると会話がスムーズに進みます。
オンライン英会話で英語日記の添削をしてもらうのも使い方の一つです。
英語日記のやり方は以下の記事で詳しく解説しています。
≫【英語日記の効果】6か月継続してわかった効果と効果的なやり方
7〜9ヶ月目は語彙力を高めて中級レベルに
この段階は語彙力や表現力を高め、それを使えるようにしていきましょう。
おすすめの学習プランは下記の通りです。
7〜9ヶ月目でやるべきこと
7〜9ヶ月目:DUO3.0、独り言英会話、オンライン英会話、(英語日記)
この3ヶ月は中級レベルの英語力に引き上げるためのフェーズです。
7〜9ヶ月目:DUO3.0、独り言英会話、オンライン英会話
7〜9ヶ月目にやるべきことを順番に解説します。
DUO3.0
DUO3.0は中級レベルを目指す単語帳で、データベース3000をやり終えた人にはピッタリのレベルです。
『DUO3.0』
DUO3.0にはデータベース3000の単語も重複しているので復習にもなります。
DUO3.0を覚えて使いこなせるようになれば、日常会話においては言えることがかなり増えるはずです。
この時期にDUO3.0を仕上げてしまいましょう!
以下の記事でDUO3.0の使い方を詳しく解説しています。
≫【DUO3.0の使い方】2か月で英会話力も伸びる効果的な使い方を解説
独り言英会話
前段階と同じように、少し長い文章を作ることも意識しながらスキマ時間に独り言をしましょう。
DUO3.0で覚えた単語をなるべく使って独り言をするのがおすすめです。
オンライン英会話
DUO3.0で覚えた単語やフレーズをオンライン英会話でも使ってみましょう。
英語日記の添削をしてもらうのも良い使い方です。
10ヶ月〜12ヶ月目で日常英会話がかなり話せるレベルに
この段階では、中級レベルの語彙をさらに強固にして使える状態にさせましょう。
おすすめの学習プランは下記の通りです。
10〜12ヶ月目でやるべきこと
10〜12ヶ月目:Distinction2000、独り言英会話、ネイティブ講師とのオンライン英会話、(英語日記)
この3ヶ月は中級レベルの英語力を確実なものにするためのフェーズです。
10〜12ヶ月目:Distinction2000、独り言英会話、オンライン英会話
10〜12ヶ月目にやるべきことを順番に解説します。
Distinction2000
DUO3.0よりやや難しいレベルの単語帳で、DUO3.0と重複している単語も多く、復習にもなります。
『Distinction2000』
Distinction2000は例文のクオリティが抜群で、英会話に非常に役立ちます。
自然な例文にたくさん触れられるので、単語の使い方が上手くなり、自然な英語を話せるようになっていきます。
以下の記事でDistinction2000のレビューと使い方の解説もしています。
≫「Distinction2000」のレベルと英会話が伸びるおすすめの使い方を解説
独り言英会話
前段階と同じように、少し長い文章を作ることも意識しながらスキマ時間に独り言をしましょう。
Distinction2000で覚えた単語をなるべく使って独り言をするのがおすすめです。
ネイティブ講師とのオンライン英会話
英会話にも慣れてきて自分の成長が楽しく感じてくる時期だと思います。また伸び悩みを感じやすいのもこの頃から。
そこでおすすめしたいのが、オンライン英会話の講師をネイティブに変えてみることです。
ネイティブ講師はよりリアルな表現や正しい語彙の使い方を知っています。
私はキャンブリーというオンライン英会話を使ってほぼ毎日ネイティブ講師とレッスンしています。
キャンブリーは講師が全員ネイティブであり、自動録画機能が付いているため復習がとにかくしやすいのでおすすめです。
正しい順番で勉強すれば1年で英語は話せるようになる
おさらいとして、もう一度年間の学習計画をお見せしておきます。
1年でやるべきことは多いですが、この計画に沿って学習を継続すれば、間違いなくスピーキング中級者レベル以上にはなれるはずです。
※1日に費やせる時間によります。
私が英語学習を開始した当初は、学習計画を立てずがむしゃらに勉強をしていたので時間がかかってしまいました。
この学習計画を参考にしていただくことで、きっと早く話せるようになるはずです。
少しでもこの記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。